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「査読者」は名もなき「共同研究者」

論文を学会誌等に投稿すると、多くの学会では「査読者」による「査読」が行われます。

この「査読」があるかどうか、これが論文の信憑性に大きく関わってくると言われています。

学会によって異なりますが、国内の薬学系学会では2名の事が多いようです。場合によっては、うち1名を自分が希望する査読候補者から選んで貰えることもあります(もう1名は学会側が選出します)。

 

ここで、大事なことをお伝えします。

査読者はボランティアで行っているということ。

コレ、大事です。

査読を任されるほどの方ですから、査読者自身にも仕事があり、研究がありながらも、時間を何とか捻出して査読して下さいます。

 

そんな査読者から、時に厳しい指摘が届くこともあります。

なぜか?

それは「このままでは論文としては認められない」という事。

裏を返せば「何とか論文として掲載してもらえるように助けたい」という想いの現れです。

 

名も出せず、論文として掲載が認められても自身の名は載らず。

それでも、全く知らない研究者の論文をより良いものにしてあげたい。

そんな想いを持っていなければ出来ないことです。

研究における究極の「善意のボランティア」と言えるかもしれません。

 

査読結果への対応や、返信時の文章には、感謝を込めましょう。

「査読者」は、名もなき「共同研究者」です。


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