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発表の練習

スライドの作成が終わったら、次は練習&手直しです。

練習して、時間がオーバーすればもちろんスライドを削る必要が出てきます。

逆に、分単位で余ればスライドを追加したり内容を濃くする必要があります。

 

実際の発表時、カンペを読み上げる発表者も少なくありません。

私は今のところ、カンペを読み上げながら発表するつもりは毛頭ありません。

というのは、絶対に混乱するからです。

 

どこまで読んだのかを指で追いながら発表すれば、ふと集中が切れた瞬間に頭が真っ白になり、どこまで読んだのか分からなくなって混乱してしまいます。

想像してみてください。

あなたが、発表中にどこを読んでいたのか分からなくなって「あー…えー…」を繰り返して、無駄に時間が過ぎていく場面を。こんなに辛い時間はありません。発表者にとっても、聞き手にとっても。

また、まさに「棒読み」になるのが嫌です、個人的に。

 

私の場合ですが、毎朝業務開始の1時間以上前に職場に出勤します。

通常はメールの確認や書き物などする時間に充てているのですが、学会発表前の1か月は、すべて練習に充てます。

  • 最初の1週間で、スライドを元に発表するつもりで喋ってみて、スライドの数を調整し練習用のカンペを作成。
  • 次の1週間で、練習用カンペを元に話す言葉・単語を違和感のないものに練習する(どうしても舌が回らないような言い回しがあれば修正)。
  • あとの2週間は、カンペを使わずに練習し、時間を制限時間の30秒前には必ず終わるように練習する。
  • うち残り1週間という段階で、スライドを見なくても同じ内容が言えるように練習する。

ということで、私は発表本番に何も見なくてもすべて言い切れるまで練習します。

 

ここまでやって、それでも途中で言葉が詰まったりすることがあります。緊張しますから。

なので、練習段階で少なくとも30秒は余るようにしています。

 

また、職場などで練習する際は、同僚などに聞こえないように配慮することもあるでしょう。

こうなると、小声で、あるいは口パクで練習することになりますが、実際に言葉を発しての練習と同じスピードのつもりでも全く違います。言葉に詰まることもなければ、息継ぎをする必要もないからです。意図せず早くなっているので、こういう時はより意識してゆっくり練習することが必要です。

 

カンペと違い大変ではありますが、その分、聴講してくださっている方々の顔を見る余裕もできます。

 

発表者自身が充実していると感じる、聞き手がスムーズに耳と目に入ってくる発表を目指すなら、練習あるのみと考えます。練習した事実は裏切りません。 


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