要旨作成のためにまとめるつもり…などの理由でいきなりPowerpointに起こしても、それはあまり意味がありません。
むしろ、いきなりPowerpointにというのは、個人的にはオススメしません。
なぜなら、発表する内容の全容が決まっていない段階でのスライド作成は、表示方法(グラフ種類の選定、グラフの詳細設定、文字色の設定、フォントサイズ等)に悩んで時間を大きくロスするからです。そして、それだけで「俺はやった!」という気になってしまう。
こんな無駄なことはありません。せっかくやる気がある内に手を付けたのに、そのやる気を捨ててしまうようなものです。
さらに言うと、全体のスライドの背景とか、インデント位置、文字色・フォントなどのレイアウトを決定するのは、一番最後です。これは、Powerpointで言えば「スライドマスター」機能で一括で行なえます。
中身を作りながらレイアウトも一緒に細かく設定してしまうと、ちょっとした変更が生じるたびに全部変えないといけなくなります。全部…そう、グラフに書き込んだ直線など(有意差検定を行った場合、手作業で直線を何個も何個も作って行かなければなりません)は、悲惨な結末が待っています。
ということで、ポスターにしろ口頭にしろPowerpointでの作業は、中でもレイアウト設定は一番最後の作業と思ってください。これらは言ってみれば、中身が出来て発表できる状態になった自分へのご褒美です。
先ず行うべきは、どの結果に注目して何を伝えるのか、要旨に書くポイントを絞ることです。
最初からPowerpointを立ち上げてしまうと、上記を分かっているつもりでも、ついついデザインに気を取られることになります。
Powerpointを使うのは、要旨を作成し、エントリー後に採択通知が来てからです。
何しろ、必ず採択されるとも限りません。