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ポスターか、口頭か

要旨エントリーの際、決めておかなければならない大事な事があります。

それは発表形式、すなわちポスター発表とするか、口頭発表とするか、です。

 

通例、口頭発表は枠が少ないため、口頭発表にエントリーしても演題の内容次第でポスター発表として採択される可能性があります。逆は聞いたことがありませんが。

 

ここで、私個人の考えですが…口頭発表だから凄い、ポスター発表だから拙いという事はないと思っています。

アドリブが利かない私は、ポスター発表での示説時間の30分~1時間がとても苦痛だったりします。

逆に、口頭発表は質疑を受けても1つか2つで済みますので、幾つか想定しておけば大体は乗り越えられます。

 

たまに「発表慣れしている」と言われるのですが、そんな事は全くありません。

ひたすら、どこを間違っても規定の時間内に収まるように練習しているだけです。

平日は毎朝 1 時間弱、土日は3~4時間、これを何週間か繰り返し、スライドを見なくても一から十までカンペなしで言えるようにしてから臨みます。

それだけです。

 

対して、ポスターは規定の時間中、ずっと質問に晒されるわけです。

思いもしない質問が来ると頭が真っ白になり、汗だくでしどろもどろになります。

これは練習のしようがありません。

 

純粋に話が上手で、次から次から話が湧いてくる方もいらっしゃるでしょう。

ただ、そうでない人は私のように練習してから臨めば良いだけです。

口頭発表なんて、あっという間に終わってしまいます。

両方経験してみて、自分にあったスタイルを基本にエントリーしても良いと思います。

 

また、それぞれ利点も欠点(あくまで私見です)もあります。

【利点】

  • ポスター発表
    • 質問に来た方に、時間無制限(に近い感覚)で深く議論が出来る
    • 多くの人に見てもらえる
  • 口頭発表
    • 会場の参加者に、静かな状態で自分の想いを伝えられる
    • 一度に会場内の全員が同じ説明を聞ける

【欠点】

  • ポスター発表
    • あちこちで質疑応答が行われているため、静かに集中して発表者の話を聞くということが難しい
    • 発表者の説明を一度に複数人で聞くことが困難
    • 私のようにアドリブが利かない人は、長時間、質疑を強いられる
  • 口頭発表
    • 会場に居ない人には、そもそも発表の存在を知ってもらえない可能性がある
    • 多くのことを伝えたくても、時間がシビアで一部しか伝えられないことがある

 上記から、やっぱり「口頭発表だから凄い、ポスター発表だから拙い」ではないな、と思う次第です。


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