もう倫理審査会に提出して、返答待ちだと思います。
あるいは、返答が来た頃でしょうか。
「論文化」のコンテンツ冒頭に書きますが、論文を投稿した際は「査読者」による「査読」というチェックが入ります。このチェックがない場合は、論文として認められたとしても価値が低いと判断されることもある、大事な項目です。そして、この査読者は完全なボランティアです。論文を何とか受理(accept)されるようにしてあげたい…という想いから行われます。
実は、倫理審査も同じです。組織から倫理審査の委員として任命されている方も、おそらく組織業務の延長上の行為であって、それ単独で給与等が発生するものではないと推察します。
すなわち、自身に全く関係のない人から提出された研究内容を、善意で問題がないか確認してくださっているわけです。
倫理審査に申請し、もし指摘があって一発でOKとならなかった場合…不貞腐れるのではなく、「ありがたい、見落としていたところを教えて下さった!」と思ってほしいのです。
そして、返答に関しては端的に、感謝を込めて修正した内容を記載しましょう。
私の場合の返答の仕方を例として挙げます。
あくまで「私の場合」ですので、共同研究者や師事を仰いでいる方から違うと指摘を受ける可能性があることはご承知おきください。
例として、次の画像のような報告書が届いたとします。
これに対し、私の回答書は次の通りとなります。
ポイントは、返答する場合は指摘の1つずつに簡潔に回答すること、修正箇所がパッと見て分かるよう心がけることです。
場合によっては、2回以上の修正が必要になるかもしれませんが、気を落とさずにがんばりましょう。
審査結果で「承認」となれば、その旨の報告書を頂けることになります。
手元にこの報告書が届けば、研究期間が来れば即座に研究開始となります。